在英エンジニアのイギリス転職/キャリアコーチブログ

日本で6年働いた後に、イギリスの現地企業へ転職して働いています。海外を目指す日本人へ向けたキャリアコンサルティングをしています。

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海外転職において英語より大事なものとは?

はじめに

海外での転職を夢見る皆さん、こんにちは。英国でエンジニアとして活躍する一方で、キャリアコンサルタントとしても活動している僕から、海外でのキャリア構築について大切なメッセージをお伝えします。

多くの方が、海外転職の成功は英語力にかかっていると考えがちです。しかし、実際にはその考え方は一部の真実を捉えているに過ぎません。言語能力はもちろん重要ですが、それだけではない、さらに大切な要素があります。

この記事では、英語力を超える、海外で働くうえで必要不可欠なスキルや能力に焦点を当てます。具体的には、異文化間でのコミュニケーション能力や、専門的な仕事の実力など、英語力以上に重要なものについて掘り下げていきます。

海外での転職やキャリア構築を考えるうえで、これらのスキルがなぜ重要なのか、そしてどのようにしてこれらの能力を身につけ、活かしていけば良いのかについて、具体的なアドバイスを提供します。

それでは、一緒に海外での成功への道を探っていきましょう。

 

 

海外転職は英語さえできればOK?

英語スキルの誤解を解く

みなさん、こんにちは。海外でエンジニアとして働きながらキャリアコンサルタントとしても活動している、僕から一つ大切な話をしようと思います。多くの人が海外転職を考えた時、「とにかく英語をマスターしなければ!」と一生懸命になります。でも、本当にそれだけが成功のカギなのでしょうか?

実際には、英語能力はもちろん大切ですが、それがすべてではありません。実際のビジネスシーンで求められるのは、最低限の英語スキルを持ちながら、もっと重要な能力を発揮できるかどうかです。ここでいう「もっと重要な能力」とは、例えば文化理解やコミュニケーション能力、柔軟性など、職場やビジネスの場での人間関係を円滑にするためのスキルです。

本当に大切なものは何か

例えば、僕の場合はイギリスで働き始めた当初、英語はそれなりにできたつもりでした。でも、仕事での最初のプロジェクトでは、ローカルのビジネス慣習や働く環境の違いに戸惑いました。その経験から学んだのは、言語能力以上に文化を理解し、異なる背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取る能力がどれほど重要かということです。

英語力を超えるスキルの育成

では、海外転職を成功させるためには、どうすればいいのでしょうか?まず、英語力だけに焦点を当てるのではなく、文化理解やコミュニケーション能力、適応力など、グローバルな環境で活躍するために必要なスキルをバランス良く身につけることが大切です。具体的には、海外のニュースを追う、多文化の人々と交流する、異文化理解のための本を読むなど、日常生活の中で意識的に異文化に触れる機会を増やしてみてください。


英語よりも大事なもの:コミュニケーション能力

コミュニケーション能力の本質

海外での成功は、言葉を話すこと以上の深いコミュニケーション能力にかかっています。多くの人が誤解しているのは、コミュニケーション能力とは、ただ友達を作ることや、同僚と雑談をすることだけだと考えがちな点です。しかし、実際はもっと複雑で、相手の言葉だけでなく、「言っていないこと」まで読み取る能力が求められます。

特に異文化の中では、文化的な背景や価値観の違いがコミュニケーションに大きく影響します。欧米の職場では、直接的な言葉遣いが一般的ですが、それでも「行間を読む」能力は必須です。相手が何を暗に求めているのかを理解することで、初めて真のコミュニケーションが成立します。

実例から学ぶ

僕自身の経験から言うと、イギリスでの仕事では、あるイギリス人マネージャーから表面上は褒められていたものの、実際にはもっと高いパフォーマンスを期待されていたということがありました。この経験は、言葉の表面だけを捉えるのではなく、その背後にある意図や期待を読み取ることの重要性を痛感させてくれました。

このようなスキルは、単に英語を話せるだけでは身につかないものです。日本の職場での経験でも、こうした深いレベルのコミュニケーション能力はなかなか鍛えられません。そのため、海外で働くことを目指すなら、このスキルを意識的に高めていく必要があります。

スキルアップのために

では、どうすればこの重要なコミュニケーション能力を身につけることができるのでしょうか?一つの方法は、異文化交流の機会を積極的に求めることです。異なる文化の人々との交流を通じて、彼らのコミュニケーションスタイルを学び、自分の中に取り入れることができます。また、自分自身の感情や意見を正確に伝える練習も大切です。これらの努力を通じて、海外での生活や仕事において必要とされるコミュニケーション能力を磨き上げていくことができるでしょう。

英語より大事なもの:スキル=仕事の実力

実力が全てを決定する

海外で働くことを夢見る多くの人にとって、英語力は大きな壁のように感じられるかもしれません。しかし、僕がみなさんに伝えたいのは、実際のところ、仕事の実力こそが最も重要だということです。例えば、日本での業務で高い成果を出せない人が、海外で突然成功するとは考えにくいですよね。つまり、日本での実績が海外での成功に直結するというわけです。

僕の経験から

具体的に僕の話をすると、大学で工学修士号を取得し、日本でのエンジニアリングのスキルを身につけました。具体的には、数学、物理、プログラミングのスキルなどです。このスキルがあったからこそ、イギリスの会社に評価され、転職に成功しました。実は、英語に自信がなかった僕でも、技術力があることで、新しい環境においても価値を提供できました。同僚は、ひっきりなしにぼくのデスクに来て、わからないことを質問しに来てくれます。

スキルが英語力をカバーする

ここで重要なのは、確かな仕事のスキルを持っていることで、英語力の不足をある程度補うことができるという点です。もちろん、コミュニケーションは大切ですが、専門的な知識や技術力があれば、それを求めてくれる企業は必ずあります。言葉の壁を乗り越えるためにも、まずは自分の専門性を高めることが、海外で活躍するための最短距離と言えるでしょう。

まとめ

この記事を通じて、海外転職において英語力だけではなく、他にもっと重要な要素があることをお伝えしました。コミュニケーション能力、特に異文化間での理解と対話の技術、そして何よりも専門的な仕事の実力が、成功への鍵を握っています。

  • コミュニケーション能力では、相手の言葉だけでなく、「言っていないこと」を理解する力の大切さを強調しました。これは、異文化の中で生きる上で絶対に欠かせないスキルです。

  • 仕事の実力に関しては、どんなに言語の壁があろうとも、自分の専門性を高めることが最も重要であることをお話ししました。実際のスキルがあれば、言葉の不足を補い、海外でのキャリアを築くことが可能です。

最終的に、海外での成功は、英語力を含めた多面的なスキルセットに依存します。しかし、英語力に偏った準備に時間を費やすよりも、自分自身の専門スキルを磨き、異文化コミュニケーション能力を高めることに焦点を当てることが、より価値のあるアプローチであることを、僕は強く信じています。

海外で働くことは決して簡単な道のりではありませんが、正しい準備と姿勢で臨めば、その夢を実現することは十分に可能です。この記事が、海外でのキャリアを考えるあなたの一助となれば幸いです。