在英エンジニアのイギリス転職/キャリアコーチブログ

日本で6年働いた後に、イギリスの現地企業へ転職して働いています。海外を目指す日本人へ向けたキャリアコンサルティングをしています。

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海外転職の面接における対策と実体験

はじめに

こんにちは、イギリスで働く管理人のDewです。

このブログでは、海外転職の道のりを歩む上で直面するであろう様々な挑戦に焦点を当てていきます。面接の前の準備から、実際の面接での質問内容、さらには二次面接があった場合の対策に至るまで、僕自身の実体験をもとに、具体的なアドバイスを共有します。海外転職という冒険は、準備と正しい知識があれば、必ずや乗り越えられる壁ばかりです。

夢を追い求める皆さんにとって、この記事が一助となれば幸いです。では、海外転職への扉を開く旅を一緒に始めましょう。

 

 

面接の前に準備すべきもの

完璧なCVを準備しよう!

CV、つまり履歴書は、あなたのキャリアの「要約」であり、海外転職の際には特にその重要性が増します。僕が初めて海外転職を目指したとき、まず手をつけたのが、この完璧なCVを作成することでした。なぜなら、CVはあなたを紹介し、興味を持ってもらうための第一歩だからです。良いCVなしには、面接の機会すら得られないかもしれません。

CV作成のプロセス

僕はCVを丹念に仕上げるため、学生時代からの経歴や成果、アピールできるスキルや経験を洗い出しました。重要なのは、ただ列挙するだけでなく、それぞれがどのように今目指している職種に貢献できるかを示すことです。そして、カッコいいテンプレートを使って、読みやすく、かつプロフェッショナルな印象を与えるCVを作成しました。内容を整理し、重要な情報を強調することで、面接官に自分自身をよりよく理解してもらうための努力をしました。

英語力に不安があるひとほどCVの準備をしよう!

英語が得意ではないとき、CVはさらに重要になります。僕自身、面接時に英語で上手く自己表現できないことを懸念していましたが、CVに自分の経験やスキルを可能な限り包括的に、かつ明確に記述しておいたことが、その不安を大きく和らげました。面接官は、CVを通じて事前に僕のプロフィールを深く理解していたため、面接は想像以上にスムーズに進みました。

入社後に聞いた話では、僕のCVが非常に好評だったそうです。これを聞いたとき、一生懸命準備した甲斐があったと、心から安堵しました。海外転職を目指す皆さんにとって、CVはただの書類ではなく、あなたのキャリアを象徴するものです。その重要性を理解し、時間をかけて、あなたを最も良く表現するものにしてください。そうすることで、面接への扉が開かれる可能性がぐんと高まります。

海外転職の面接で聞かれる内容

志望動機とポジションの適合性

海外転職の面接で、最も基本的な質問は日本国内の転職面接と同じです。面接官はあなたの志望動機や希望する役職に対する適合性を確かめたいと思っています。僕の場合、エンジニアとして、そのポジションに「なぜ自分が最適か」を具体的な例や経験を交えて説明することで、面接官に自分をアピールしました。また、業界内の標準的な知識が求められる場合もあり、事前にその分野の最新トレンドや基本的な知識を押さえておくことが重要です。

海外での仕事に対する意欲

「なぜ海外で働きたいのか」という質問に対しては、単に「海外に住みたいから」という浅はかな理由ではなく、相手企業のビジネスに魅力を感じ、そこでどのように貢献できるかを具体的に話すことが大切です。僕はこの点で、相手企業のビジネスモデルや業界内での位置づけ、そして自分がそれにどう貢献できるかについて、熱意を持って語りました。このようなアプローチは、あなたがその企業で働くことに深く考え、真剣に取り組んでいることを示します。

文化的適応性と柔軟性

海外での仕事では、文化的な違いを乗り越え、柔軟に対応できるかも重要なポイントです。面接では、これまでの経験から学んだ文化的適応性や新しい環境での柔軟性を示すことができれば、プラスの印象を与えられます。たとえば、僕は異文化交流の経験や、チームワークを発揮したプロジェクトのエピソードを共有することで、その能力をアピールしました。

海外転職の面接における質問内容は、基本的には日本のそれと変わりません。重要なのは、あなたの経験やスキル、そしてその企業での貢献への熱意を如何にして伝えるかです。面接対策としては、自己分析を深め、相手企業についてのリサーチを十分に行い、あなたがその企業にとって貴重な資源であることを証明することが求められます。これらのポイントを押さえることで、海外転職の面接に臨む際の自信となり、成功への一歩を踏み出せるでしょう。

二次面接があった場合

二次面接への対応戦略

海外転職の面接プロセスでは、一次面接を通過した後、二次面接(または最終面接)が設けられることがあります。僕の経験では、一次面接はより個人的な対話が中心で、二次面接では上層部を含む複数の面接官による、より深い審査が行われました。このステージでは、候補者の専門性やチーム内での役割への適合性が重視される傾向にあります。

二次面接の課題への取り組み

二次面接では、よく具体的な課題が出されます。僕が受けた面接では、「実際に開発の現場で起こりうるトラブルへの対応策」を考えるような課題が出されました。こうした課題に対しては、自分の経験だけでなく、業界の最先端を反映した解答を心がけました。また、可能な限り具体的なデータや事例を用いて、自分の考えを資料にまとめ、提出しました。これは、自分の能力と真摯に課題に取り組む姿勢を示す絶好の機会です。

二次面接でのプレゼンテーション

実際に二次面接では、提出した資料の量が多く、全てを詳細に説明することはできませんでしたが、「詳細は資料でご確認いただければ」と伝えることで、面接官に対しても自分の努力と準備の深さをアピールすることができました。このように、面接時には全ての情報を口頭で伝える必要はありません。重要なのは、自分の考えや解決策を明確に示すことができる資料を用意し、それを補足説明できる能力を持っているかです。実際、僕の場合、このアプローチが功を奏し、面接の結果としては非常に好評を得ることができました

積極的なアピールの重要性

二次面接、特に最終面接では、面接官はあなたがこの職にどれだけ情熱を持っているか、そして実際にどの程度の貢献ができるかを見極めたいと考えています。そこで、課題への取り組みだけでなく、面接時の質問やディスカッションを通じて、積極的に自分の意見やアイデアを発信することが重要です。僕はこの場で、自分の技術的な見識だけでなく、チームに対する貢献やビジョンについても語ることで、自分がその職位に最適であるということを証明しようとしました。

まとめ

以上のように、面接において大事なことは、CVを入念に準備すること聞かれる内容は基本的に日本での面接と変わらないこと課題などが出された場合には、相手が期待する以上の検討を行い、積極的にアピールすること、だと思っています。僕の経験からも、これらの要素が成功への鍵となることがわかります。準備と自信を持って臨めば、海外での新たなキャリアを切り開く大きな一歩となるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

平凡なエンジニアが31歳で海外転職できたわけ

こんにちは、管理人のDewです。イギリスでエンジニアをやりながら、海外を目指す日本人へキャリアコーチングを提供しています。

 

はじめに

海外でのキャリアを夢見る人たちへ――。多くの方が抱くこの夢は、遠く手の届かないものではありません。実際には、適切な準備と行動を通じて、現実のものとすることができるのです。この記事では、平凡なエンジニアであったぼくが、31歳で海外転職を実現した体験を共有します。英語力の向上から転職活動の実際、そしてそれに伴う心構えまで、海外転職に挑むための実践的なアドバイスを紹介します。

海外で働くことへの憧れを抱きつつも、実際に行動を起こすことの難しさを感じている方も多いでしょう。しかし、ぼくの経験が示すように、一歩一歩確実に準備を進めていくことで、その夢を掴むことは決して不可能ではありません。この記事を通じて、皆さんが海外でのキャリア実現に向けた一歩を踏み出す勇気を持てるよう、心から願っています。

 

 

ぼくが31歳までに身につけたこと

ハードワークの価値を知る

24歳で修士課程を卒業し、新たな一歩を踏み出した僕は、日本の企業に就職しました。最初の数年間は、自分自身を高めるため、とにかくハードワークに励みました。具体的には、平日は毎晩10時まで、時には深夜12時まで、仕事やスキルアップのために自らを追い込んでいました。この期間に得た専門知識や業務能力は、後に海外で働く際の大きなアドバンテージとなりました。

ハードワークは、ただ時間を消費するだけではありません。目標に向かってどれほど努力できるか、自分自身の限界を試す貴重な機会でもありました。毎日のように仕事後に自己研鑽の時間を確保することで、プログラミングスキルの向上はもちろん、問題解決能力や効率的な時間管理といった、エンジニアとしてだけでなく一人の社会人として必要なスキルを身につけることができました。この時期に鍛えた能力や習慣は、後のキャリアにおいて計り知れないほどの価値をもたらしてくれたのです。

「目標に向かってがんばる習慣」の大切さ

若いうちに身につけた「目標に向かってがんばる習慣」は、31歳での海外転職を実現させる上で最大の理由だったと、僕は深く感じています。その時は非常に大変でしたが、そこでの努力が今の僕を形成してくれました。海外で働くことを夢見ている皆さんにも、ぜひ若いうちからこの習慣を身につけていただきたいです。なぜなら、それが将来的に大きな成果へと繋がるからです。

このように、若いうちに目標に向かって精一杯努力することの大切さを、ぜひ皆さんにも理解していただきたいです。それが、海外でのキャリアを成功させるための大きな一歩となるでしょう。


英語力はどうしたの?

英語力の現実

海外転職に際して、よく耳にするのが英語力に関する不安です。実際、ぼく自身も学生時代には特別な海外経験はなく、TOEICスコアも600点程度と、決して高いとは言えない状況でした。そんなぼくが、いかにして海外転職に必要な英語力を身に着けたのか?答えはシンプルです。海外転職を目指すと決めた瞬間から、英語の勉強をがんばった、です。

地道な努力の積み重ね

前述したように、ぼくは働きながら毎日2〜3時間の自己研鑽の時間を設ける習慣がありました。この習慣を活かし、海外転職を目指してからは、英語学習にも同じくらいの時間を割くようにしました。英語の勉強は魔法のようなショートカットは存在せず、地道な努力の積み重ねが何よりも大切です。2年間の努力の末、英検準一級、IELTS 6.5、TOEFL iBT 92点というスコアを獲得することができました。

誤解されがちな海外転職に必要な英語力

多くの人が抱くもう一つの誤解は、海外転職に必要な英語力って非常に高いんじゃないの?ということです。しかし、実際はそうではありません。例えばイギリスでの就労ビザ取得に必要なIELTSスコアは6.0です。これは、一流大学への留学に必要な7.0と比較すると、意外とハードルが低いことがわかります。つまり、海外転職に必要な英語力は、一見するほど高くなく、着実な努力で十分にクリアできる目標なのです。


転職活動はどうしたの?

転職活動のスタート

英語力を身に着けた後、いよいよ海外転職の具体的な行動へと移ります。実際の転職活動にはいくつかのアプローチ方法があり、「直接行きたい企業にアプライする」、「LinkedinなどのSNSを活用して職種や会社のメンバーと繋がる」、「転職エージェントを通じて求人をマッチングしてもらう」といった方法が一般的です。これらの方法に正解はありませんが、自分にとって最適な方法を見つけ出すことが重要です。

僕の転職活動体験

僕自身の経験から言うと、直接企業のリクルートページからアプライする方法を選びました。これは、求める職種や条件にピッタリの企業が見つかったためです。実際に、その方法で企業とのコンタクトが取れ、面接を経て採用オファーを得ることができました。転職活動では、業界や職種によって効果的なアプローチ方法が異なるため、複数の方法を試しながら自分に合ったものを見つけることをお勧めします。

転職活動を始める前に

海外転職活動を始める際には、その準備が実生活に与える影響を十分に考慮する必要があります。活動を開始すれば、早ければ半年後には新たな国で働いている可能性があるため、今の仕事や家族、友人、恋人との関係をどうするか、しっかりと計画を立てることが大切です。この大きな一歩を踏み出す前には、自分自身の覚悟が固まっているか、周りの人々との関係についても考慮し、準備を整えることが求められます。中途半端な気持ちではなく、確固たる決意を持って転職活動を始めましょう。それが自分自身はもちろん、関わるすべての人に対しても責任を持つことに繋がります。

まとめ

海外転職は多くの人にとって、大きな挑戦です。しかし、この記事を通じて紹介したように、計画的に準備し、実行に移すことで、その夢を現実のものとすることが可能です。まずは、目標設定から始め、ハードワークと自己研鑽を継続することで、必要なスキルや英語力を身に着けましょう。そして、転職活動では、自分に合った方法を見つけ、実行に移すことが重要です。

転職活動を開始する前には、海外での生活が実際に始まった際のことを考え、仕事やプライベートにおける準備をしっかりと行うことが大切です。中途半端な覚悟ではなく、しっかりとした決意を持って転職活動を進めることが、成功への鍵を握ります。

海外で働くことは、新たな文化や価値観に触れ、自分自身の成長に繋がる素晴らしい経験です。ぼく自身もその過程で多くを学び、成長することができました。ぜひ、この記事が皆さんの海外転職への一歩を後押しすることができれば幸いです。夢を現実に変えるその一歩を、踏み出してみましょう。

海外転職において英語より大事なものとは?

はじめに

海外での転職を夢見る皆さん、こんにちは。英国でエンジニアとして活躍する一方で、キャリアコンサルタントとしても活動している僕から、海外でのキャリア構築について大切なメッセージをお伝えします。

多くの方が、海外転職の成功は英語力にかかっていると考えがちです。しかし、実際にはその考え方は一部の真実を捉えているに過ぎません。言語能力はもちろん重要ですが、それだけではない、さらに大切な要素があります。

この記事では、英語力を超える、海外で働くうえで必要不可欠なスキルや能力に焦点を当てます。具体的には、異文化間でのコミュニケーション能力や、専門的な仕事の実力など、英語力以上に重要なものについて掘り下げていきます。

海外での転職やキャリア構築を考えるうえで、これらのスキルがなぜ重要なのか、そしてどのようにしてこれらの能力を身につけ、活かしていけば良いのかについて、具体的なアドバイスを提供します。

それでは、一緒に海外での成功への道を探っていきましょう。

 

 

海外転職は英語さえできればOK?

英語スキルの誤解を解く

みなさん、こんにちは。海外でエンジニアとして働きながらキャリアコンサルタントとしても活動している、僕から一つ大切な話をしようと思います。多くの人が海外転職を考えた時、「とにかく英語をマスターしなければ!」と一生懸命になります。でも、本当にそれだけが成功のカギなのでしょうか?

実際には、英語能力はもちろん大切ですが、それがすべてではありません。実際のビジネスシーンで求められるのは、最低限の英語スキルを持ちながら、もっと重要な能力を発揮できるかどうかです。ここでいう「もっと重要な能力」とは、例えば文化理解やコミュニケーション能力、柔軟性など、職場やビジネスの場での人間関係を円滑にするためのスキルです。

本当に大切なものは何か

例えば、僕の場合はイギリスで働き始めた当初、英語はそれなりにできたつもりでした。でも、仕事での最初のプロジェクトでは、ローカルのビジネス慣習や働く環境の違いに戸惑いました。その経験から学んだのは、言語能力以上に文化を理解し、異なる背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取る能力がどれほど重要かということです。

英語力を超えるスキルの育成

では、海外転職を成功させるためには、どうすればいいのでしょうか?まず、英語力だけに焦点を当てるのではなく、文化理解やコミュニケーション能力、適応力など、グローバルな環境で活躍するために必要なスキルをバランス良く身につけることが大切です。具体的には、海外のニュースを追う、多文化の人々と交流する、異文化理解のための本を読むなど、日常生活の中で意識的に異文化に触れる機会を増やしてみてください。


英語よりも大事なもの:コミュニケーション能力

コミュニケーション能力の本質

海外での成功は、言葉を話すこと以上の深いコミュニケーション能力にかかっています。多くの人が誤解しているのは、コミュニケーション能力とは、ただ友達を作ることや、同僚と雑談をすることだけだと考えがちな点です。しかし、実際はもっと複雑で、相手の言葉だけでなく、「言っていないこと」まで読み取る能力が求められます。

特に異文化の中では、文化的な背景や価値観の違いがコミュニケーションに大きく影響します。欧米の職場では、直接的な言葉遣いが一般的ですが、それでも「行間を読む」能力は必須です。相手が何を暗に求めているのかを理解することで、初めて真のコミュニケーションが成立します。

実例から学ぶ

僕自身の経験から言うと、イギリスでの仕事では、あるイギリス人マネージャーから表面上は褒められていたものの、実際にはもっと高いパフォーマンスを期待されていたということがありました。この経験は、言葉の表面だけを捉えるのではなく、その背後にある意図や期待を読み取ることの重要性を痛感させてくれました。

このようなスキルは、単に英語を話せるだけでは身につかないものです。日本の職場での経験でも、こうした深いレベルのコミュニケーション能力はなかなか鍛えられません。そのため、海外で働くことを目指すなら、このスキルを意識的に高めていく必要があります。

スキルアップのために

では、どうすればこの重要なコミュニケーション能力を身につけることができるのでしょうか?一つの方法は、異文化交流の機会を積極的に求めることです。異なる文化の人々との交流を通じて、彼らのコミュニケーションスタイルを学び、自分の中に取り入れることができます。また、自分自身の感情や意見を正確に伝える練習も大切です。これらの努力を通じて、海外での生活や仕事において必要とされるコミュニケーション能力を磨き上げていくことができるでしょう。

英語より大事なもの:スキル=仕事の実力

実力が全てを決定する

海外で働くことを夢見る多くの人にとって、英語力は大きな壁のように感じられるかもしれません。しかし、僕がみなさんに伝えたいのは、実際のところ、仕事の実力こそが最も重要だということです。例えば、日本での業務で高い成果を出せない人が、海外で突然成功するとは考えにくいですよね。つまり、日本での実績が海外での成功に直結するというわけです。

僕の経験から

具体的に僕の話をすると、大学で工学修士号を取得し、日本でのエンジニアリングのスキルを身につけました。具体的には、数学、物理、プログラミングのスキルなどです。このスキルがあったからこそ、イギリスの会社に評価され、転職に成功しました。実は、英語に自信がなかった僕でも、技術力があることで、新しい環境においても価値を提供できました。同僚は、ひっきりなしにぼくのデスクに来て、わからないことを質問しに来てくれます。

スキルが英語力をカバーする

ここで重要なのは、確かな仕事のスキルを持っていることで、英語力の不足をある程度補うことができるという点です。もちろん、コミュニケーションは大切ですが、専門的な知識や技術力があれば、それを求めてくれる企業は必ずあります。言葉の壁を乗り越えるためにも、まずは自分の専門性を高めることが、海外で活躍するための最短距離と言えるでしょう。

まとめ

この記事を通じて、海外転職において英語力だけではなく、他にもっと重要な要素があることをお伝えしました。コミュニケーション能力、特に異文化間での理解と対話の技術、そして何よりも専門的な仕事の実力が、成功への鍵を握っています。

  • コミュニケーション能力では、相手の言葉だけでなく、「言っていないこと」を理解する力の大切さを強調しました。これは、異文化の中で生きる上で絶対に欠かせないスキルです。

  • 仕事の実力に関しては、どんなに言語の壁があろうとも、自分の専門性を高めることが最も重要であることをお話ししました。実際のスキルがあれば、言葉の不足を補い、海外でのキャリアを築くことが可能です。

最終的に、海外での成功は、英語力を含めた多面的なスキルセットに依存します。しかし、英語力に偏った準備に時間を費やすよりも、自分自身の専門スキルを磨き、異文化コミュニケーション能力を高めることに焦点を当てることが、より価値のあるアプローチであることを、僕は強く信じています。

海外で働くことは決して簡単な道のりではありませんが、正しい準備と姿勢で臨めば、その夢を実現することは十分に可能です。この記事が、海外でのキャリアを考えるあなたの一助となれば幸いです。

 

 

 

 

海外転職:CVから面接、ビザまでのいきさつを全公開します

今回のエントリーでは、31歳の時に日本の会社員からイギリスの企業に転職し、新たな地で挑戦を始めた僕の経験談をご紹介します。

イギリスへの移住を決めた背景や、そのために踏み出した具体的なステップについて、簡潔に自己紹介を交えながらお伝えします。

この記事を要約すると、

  • 普通の会社員から一歩を踏み出し、キャリアアップを目指して転職活動を開始。目指していた企業からの面接を経て、ついにはオファーを獲得。
  • オファーを受け取ってからの3か月間は、まさに大波乱。仕事の引継ぎや退職手続き、英語の試験、ビザの申請、引っ越し準備と、人生で最も忙しい時期を経験しました。
  • そしてロンドンへの到着。ロンドンアイから望む景色を眺めた瞬間、新たな生活が始まったことを実感しました。

転職活動を始めるまで

新卒からの数年間、僕は日本のある大企業とその後スタートアップでエンジニアとして働いていました。普通の仕事人生を送っていたわけですが、キャリア6年目にして海外での勤務を志すに至りました。別段、目立ったスキルがあるわけではなく、ただのエンジニアでした。

特に、英語は僕にとって大きな壁でした。その時点での英語力は決して高くなく、むしろコンプレックスを感じていました。そこで、まずは英語を集中的に学び、自信をつけることからスタートしようと決めました。(英語の学習過程については、別記事で詳しく触れています。)

目標としていた英語のスコア(IELTS6.0はイギリスのビザ取得に必要な最低ライン)をクリアできた後、ついに転職活動に踏み出しました。その半年後には、自分がイギリスのオフィスで働いているなんて想像もしていませんでした。

CVの準備

 

転職活動において、ぼくが目指したのは自分の能力を存分に発揮できるスタートアップ企業でした。そのため、探し始めたときに特に苦労することはありませんでした。そして、目をつけたのはイギリスに拠点を置くあるスタートアップ企業でした。

その企業の採用ページを確認したところ、まるで自分にオーダーメイドされたような職位が募集されていました。「これは運命だ!」と直感し、どうしてもその企業に入社したいと強く願うようになりました。

振り返ってみれば、もっと多くの企業に応募してもよかったかもしれませんが、当時はたった一社への応募でもぼくにとっては大きな挑戦であり、余裕がありませんでした。

海外の企業に応募する際、ぼくが心がけたのは「完璧な履歴書を作成する」ことでした。履歴書(CV)は、「curriculum vitae」の略で、自分の経歴や成果を詳細に説明するための書類です。特に学術的なポジションに応募する場合には、研究成果などを詳細に記述し、数十ページに及ぶこともあります。

ぼくはそこまでの履歴書を作成することはありませんでしたが、約4ページにわたり専門分野、達成したプロジェクト、保有資格やスキル、そして論文リストなどを網羅し、ビジュアル面にもこだわって提出しました。後になって聞いたところ、ぼくの履歴書は非常に評価されたそうです。

一方で、他の海外転職者はLinkedInを活用し、スキル評価を受けながら多数の企業に応募しているようです。しかし、ぼく自身はLinkedInをはじめとするSNSを一切使用していません。それでも、履歴書だけで採用を勝ち取ることができましたので、現在転職活動をしている方々も、必要なスキルと能力があれば安心していいと思います。

面接

 

履歴書を送った後、数日で返信があり、面接の段階に進みました。

最初の面接は、現在のマネージャーとの一対一でした。30分程度の間に、履歴書に基づいていくつかの質問がされました。緊張のあまり英語が上手く話せなかったのですが、自分の知識と自信を持っている部分を明確に伝え、アピールすることに集中しました。

数日後、「一次面接合格」という嬉しい知らせが届きました。その時期が年末だったため、二次面接は年が明けてからとなりましたが、面接の準備として技術的な課題が出されました。その課題は、日本の大学院入試のような物理学の計算問題を含むなど、かなり高度なものでした。この課題を通じて、求められている能力がより明確になりました。

僕のモットーは「課題があれば、それを120%で返す」なので、年末休暇を利用して課題に集中しました。直接的な回答だけでなく、その問題に関連する自身の経験や、計算結果を検証するためのシミュレーションをプログラムするなど、さらに一歩踏み込んでスキルをアピールしました。全て口頭で説明する自信がなかったため、伝えたいことはすべてプレゼン資料にまとめました。

最終面接では、社長、マネージャー、別部門のマネージャーの3人が参加しました。同じ会議室にいる3人全員から話を聞くのは難しかったですが、準備した資料を時間内に要点をまとめて説明し、可能であれば残りの資料も見ていただきたいとお願いしました。質疑応答では英語の理解が難しかったものの、何とか凌ぎ、結果を待ちました。

1週間後、メールで採用通知が届きました。その時は涙が出るほど嬉しかったです。すぐに返信し、オファーを受け入れました。

これが僕の転職が決まるまでの経緯です。これは2022年1月中旬のことでした。

ビザの申請

転職が決まったあと、怒涛の日々が始まります。なかでも一番不安だったのがビザの申請です。3月末までに、ビザの申請・受理・発行まで完結しないといけないからです。

しかも、ビザの申請なんて人生で一度もしたことがないし、コロナ禍で身近に最近ビザを申請した人もいない。ネットの情報もあるものの、厄介なことに、イギリスは数年前にブレグジットした影響で、システムがここ数年でガラッと変わり、ネットの情報も古いものは役に立たず。。。

仕方がないので、一度ビザ申請のコンサルティング会社に1時間1万円ほどで話を聞かせていただき、必要な書類やスケジュール感を確認しました。値段は張りましたが、これがなかったら、準備に自信が持てず、途中で心が折れていたかもしれません。(ちなみに、その会社にビザ申請の代行をお願いすることもできたのですが、ウン十万の費用がかかるとのことだったのでさすがにやめました)

ビザの申請の詳細についても、今後別の記事で紹介したいと思いますが、主に用意した書類の一覧だけこちらで紹介します。

  • 企業からのスポンサーシップ証明書

  • パスポート

  • 戸籍謄本(専門の英語翻訳が必要)

  • 銀行の残高証明書(専門の英語翻訳が必要)

  • 銀行の取引明細書(専門の英語翻訳が必要)

  • 英語のスコア証明(IELTSで提出)
  • 上記に加え、ビザの申請代と、イギリスの国民健康保険にかかる費用

上記の通り、いくつかの日本語で発行される証明書は、専門の英語翻訳業者にお願いして翻訳をしてもらう必要があります。これも業者によって値段や納期がぜんぜん違い、なにが正解かわからなかったので、ぼくは念のため複数の業者に並行してお願いして、期限に間に合うよう万全を期しました。

さらに、書類をすべて準備した上で、まるで迷宮のようなイギリス政府のホームページから自分の該当するビザの申請ページに辿り着き、何十ページもある申請項目を間違わずに入力しないといけないという難題をくぐり抜け、なんとか申請が完了しました。このときばかりは発狂しそうになりました。

退職

ビザ申請と並行して、会社の退職手続きもしました。

正直、ビザの申請が上手くいくのかどうかが本当に不安だったので、本当に退職しちゃって大丈夫かな、4月から無職になったらどうしよう、、なんていう不安もありましたが、さすがに退職手続きをしないわけにはいかないので、意を決して退職届を課長や人事部へ送信しました。

また、お世話になったいろんな人から励ましの言葉をいただいたり、会社の同期が送別会を開いてくれたりと、本当に周りに支えられた6年間だったことをつくづく実感しました。幸い、これからも働く分野は変わらないので、これからも一緒に切磋琢磨していけることを願っています。

ついでに、少額ながらきちんと退職金も出たので、それで引っ越し費用などがある程度賄えたのは良かったです。

引っ越し

いきなりイギリスに行くことになったので、大慌てて家具の処分、荷物の輸送の準備をしました。これも、ネットでいろいろ情報を調べた結果、日系の運送業者の海外引越パックでお願いしました。値段はそれなりでしたが、サービスはとても良かったです。(現地についてからも、日本人が対応してくれました)

イギリスへの荷物の輸送は、船便で送ることが一般的です。僕の場合、大した荷物はなかったのもの、本だけは大量に持ち込む必要があり、船便だと重さではなく体積で値段が決まるので、その点は助かりました。

ただし、コロナ禍で船輸送の需要がかつてないことになっているということで、到着がいつになるか読めないと言われました。半年以上かかる可能性も、と。なので、仕事に必要になる本や書類などは、できるだけスキャンして電子化しなければならず、夜な夜なスキャンする作業をひたすらするのが辛かったです。

ちなみに実際は、3月中に送って、6月に現地に届いたので、良かったです。

渡英

飛行機に乗ったときにようやくこれまでのすべての疲れが出たのか、ここで初めてぐっすり休むことができました。転職活動を始めた12月からの、怒涛の4ヶ月。これを乗り切ったことは本当に自分にとって良い経験になりました。

イギリスに着いたあとは、数日ロンドンを見て回りました。初日に乗ったロンドンアイからの景色を見て、「本当に着いたんだ…」と感慨にふけっていました。

これでぼくの海外転職活動から渡英までのいきさつを終えます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

海外転職が決まったその日にやるべきこと3つ

はじめに

こんにちは、イギリスでエンジニアとして働くとともに、キャリアコンサルタントとしても活動している33歳ブロガーのDewです。海外で働く夢を実現させた経験を持ち、今はその知識と経験を活かして、同じ夢を追う皆さんをサポートしています。海外転職は単なる仕事の変更以上の意味を持ちます。新しい国、新しい文化、そして新しい生活スタイルへの大きな一歩です。しかし、その夢を現実に変えるためには、具体的な準備と計画が不可欠です。この記事では、海外転職が決まったその日から始めるべき準備のステップを紹介します。夢を現実にするための第一歩を踏み出しましょう。

 

ビザの要件の確認

海外での新しいキャリアへの第一歩を踏み出す前に、最も基本的かつ重要なステップの一つがビザの要件の確認です。この過程は、時には複雑で、気が遠くなるほど煩雑に感じられるかもしれませんが、この段階をしっかりとクリアすることが、スムーズな海外生活の入口となります。

ビザ申請プロセスの理解

例えば、僕がイギリスに渡る際、ビザ申請プロセスの複雑さに最初は圧倒されました。イギリスでは、職種や滞在期間に応じて様々なビザが存在し、それぞれに独自の要件があります。そのため、最初に行うべきことは、自分が申請するビザの種類を正確に把握し、そのビザの要件を詳細に調べることです。特に、職種に応じたビザがあるため、自分の職種に最適なビザを選択することが重要です。また、ビザ申請には通常、健康診断や犯罪歴のチェックなど、様々な書類が必要となります。これらのプロセスを事前に理解し、準備することで、ビザ申請がスムーズに進行するようにしましょう。

企業のサポート体制の確認

さらに、自分が転職する会社がビザ申請プロセスでどのようなサポートを提供してくれるのかを確認することも非常に重要です。僕の場合、転職先の企業が法律事務所と提携しており、ビザ申請の手続きを代行してくれました。これにより、多くの手続きが簡略化され、ビザ取得までのストレスが大幅に軽減されました。企業によっては、ビザ申請に関するコンサルティングサービスを提供する場合もありますので、入社前にこの点をしっかりと確認しておくことが重要です。また、企業が提供するサポート内容を理解することで、申請プロセス中に何か問題が発生した場合に、どのように対処すればよいかの指針を得ることができます。

就業開始予定日とビザのタイミングの整合

最後に、就業開始予定日とビザの申請期間が整合しているかを確認することは、計画的な移行を実現する上で欠かせません。ビザの申請には想定外の遅延が生じることがあります。そのため、可能な限り早期に申請プロセスを開始することが望ましいです。僕の経験から言えば、ビザ申請を完了させるためには、少なくとも就業開始予定日の3〜4ヶ月前には手続きを開始する必要があります。この期間は、国によって異なる場合がありますが、イギリスでは僕自身の経験でも、ビザの申請から承認までに予想以上に時間がかかったことがあります。事前にしっかりとリサーチして、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが重要です。

 

現在の会社の退職既定の確認

告知期間の確認と準備

転職を決意したら、まず確認すべきは現職での退職告知期間です。告知期間は、一般的には2週間から1ヶ月が多いですが、契約や会社のポリシーによって異なります。僕の場合は、前職を辞めるとき、契約で定められた1ヶ月の告知期間を守る必要がありました。告知期間を守らないと、契約違反になり得るだけでなく、将来のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。

告知期間の確認は、HR部門や直接の上司に確認することから始めます。そして、退職の意向を伝える際は、書面での通知が望ましいです。これは、誤解を避け、両者の合意の証となるからです。可能であれば、退職の理由を正直かつ尊重を持って伝え、感謝の意を表することが重要です。これは、未来のネットワークを保持する上での礼儀となります。

スムーズな引き継ぎのために

退職を決めた後は、後任者やチームメンバーへのスムーズな業務引き継ぎが重要です。僕の経験では、引き継ぎ文書を作成し、重要なプロジェクトやタスクについて詳細に説明することで、チームの移行を助けることができました。引き継ぎは、ただ仕事を渡すだけでなく、後任者が円滑に業務を開始できるように、必要な知識や情報を共有することを意味します。

さらに、可能な限り直接的なコミュニケーションを取り、質問に答える時間を設けることが、後任者やチームにとって非常に有益です。また、退職前の最後の数週間は、特に忙しくなることが予想されるので、計画的に行動することが重要です。

人間関係の維持

「飛ぶ鳥跡を濁さず」の精神は、転職時に特に重要です。僕が日本で働いていたとき、退職する際には、お世話になった上司や同僚に直接感謝の意を表しました。これは、将来のキャリアにおいても良好な関係を維持するための重要なステップです。同じ業界内であればなおさら、これらの関係は将来的にあなたの大きな支えとなるでしょう。

退職の告知をする際は、個人的に時間をとって、直接対話をすることが望ましいです。また、可能であれば退職後も連絡を取り合い、関係を維持することが重要です。このようにして、転職時にも関係を大切にすることで、プロフェッショナルな人間関係を築くことができます。転職は単に新しい仕事を始めることだけでなく、過去の職場との関係も適切に管理するプロセスです。特に、同じ業界内での転職の場合、将来的に再び交流が生じる可能性は高く、過去の同僚や上司が重要なビジネスパートナーになることもあります。したがって、プロフェッショナルな関係を保ちながら退職することは、長期的なキャリアにおいて極めて重要なのです。

準備資金の確認

海外転職にかかる実際のコスト

海外転職を決めたときの興奮は計り知れないものがありますが、この新しい冒険が意外にも高額な出費を伴うことを早期に認識することが大切です。例えば、ぼくの場合、イギリスへの転職に際して、予想外のコストが多く発生しました。具体的には、ビザ申請費用、引っ越し費用、航空券、そして現地での家賃やデポジットなど、合計で200万円程度が必要でした。最初は100万円程度で足りると楽観視していたのですが、実際にはその倍の金額が必要でした。

この経験から、海外転職を考えている方には、まず始めに、必要となるすべての費用をリストアップし、それぞれに対して現実的な見積もりを行うことを強くお勧めします。特に、初期費用は予想を超えることが多いため、余裕をもった計画を立てることが大切です。

節約と貯金の重要性

準備資金がいくら必要になるかを把握したら、次に日本にいる間の節約と貯金に注力することが重要です。海外転職の決定後、残された時間は想像以上に早く過ぎ去ります。ぼくは、不要な出費を避け、貯金を最大限に増やすために、メルカリで不用品を売り、不要な定期購読サービスを解約しました。また、外食を減らし、自炊を心がけるなど、日常生活での小さな節約も積み重ねました。

これらの取り組みによって、予想以上の資金を貯めることができ、海外での生活開始時の負担を大きく軽減することができました。節約と貯金は地味な作業かもしれませんが、海外転職の成功には欠かせない準備です。

緊急時の資金も忘れずに

最後に、海外転職では予期せぬ出費が発生することもあります。そのため、準備資金に加えて、緊急時の資金も用意しておくことが重要です。ぼくの場合、元々の計画にはなかった医療費や、住居探しで想定以上のデポジットが必要になった時のために、さらに30万円程度のリザーブを確保しておきました。

このようにしておくことで、現地での生活開始直後に発生した予期せぬ出費にも柔軟に対応することができ、安心して新しい生活をスタートさせることができました。海外転職を成功させるためには、十分な準備資金と緊急時の資金を確保しておくことが非常に重要です。海外での生活は、特に初めの数ヶ月間は予想外の事態が多く発生します。緊急時の資金を用意しておくことで、医療費や突然の引っ越し、仕事の変更など、様々な状況に柔軟に対応できる余裕を持つことができます。

また、現地での銀行口座開設がすぐには完了しない場合や、クレジットカードが使えない事態を考慮して、現金や国際的に使用可能なデビットカードを準備しておくのも良いでしょう。このように準備をしておけば、金融面での不安を大きく減らすことが可能です。

海外転職においては、仕事の準備だけでなく、生活全般にわたる準備が必要となります。十分な準備資金と緊急時の資金を確保することは、新しい国での生活を安心してスタートさせるための基盤となります。このプロセスを通じて、海外での生活に対する自信と安心感を得ることができるでしょう。結局のところ、海外転職はただの転職以上のもの、新たな文化と生活に飛び込む大冒険なのですから、その準備には十分な時間と労力を投資する価値があります。

まとめ

海外転職を成功させるためには、準備が鍵を握ります。ビザの要件の確認から始まり、現在の会社の退職既定の確認、そして準備資金の確認まで、手続きは多岐にわたります。特に、想定外の出費に備えるためには、十分な準備資金と緊急時の資金の確保が不可欠です。海外での新生活は挑戦であり、冒険です。しかし、適切な準備と計画をもって臨めば、この挑戦を乗り越え、新たな地で輝く未来を築くことができるでしょう。海外転職を考えている皆さん、この記事が皆さんの一歩を踏み出す助けとなれば幸いです。

 

 

経験者が語る、海外転職のメリット・デメリット

こんにちは、イギリスでエンジニアとして働きながら、日本人のキャリアコンサルタントとしても活動している33歳の管理人、Dewです。

海外での生活と仕事は、僕自身が日々体験している夢のような生活です。しかし、この生活には、魅力的な瞬間だけでなく、厳しい現実も伴います。海外転職を考えているあなたには、この大きな一歩を踏み出す前に、その決断が本当に自分にとって最良の選択なのかを深く考えてほしいのです。

この記事を通じて、海外転職のメリットとデメリットを掘り下げ、自分自身で「海外転職をすべきかどうか」を判断するための考え方を提供します。夢を追い求める旅は、準備と自己問いかけから始まります。それでは、一緒にこの冒険について深く探っていきましょう。

 

 

海外転職のメリット

新たな経験ができる

海外転職の魅力は、日本では得られないさまざまな経験をすることができる点にあります。例えば、僕がイギリスに渡ってきた時、最初はただの仕事の一環として捉えていました。しかし、実際にこちらで生活を始めると、週末にはロンドンの歴史ある街並みを散策したり、ストーンヘンジのような世界遺産を訪れることができました。さらに、少し足を延ばせば、パリローマといったヨーロッパの歴史的な都市を気軽に旅行することも可能です。これらは、日本にいた時には想像もできなかった経験であり、人生の豊かさを感じさせてくれます。

異文化での成長

また、仕事の面でも、異文化の中で働くことにより、自分自身の成長を実感できるのは大きなメリットです。僕自身、英語が苦手だったため、最初はコミュニケーションに多大なストレスを感じていました。しかし、日々の業務を通じて自然と英語力が向上し、今ではビジネスレベルでの会話もスムーズに行えるようになりました。異文化の中での仕事は、グローバルな視点を持つことを強いられ、この経験は日本にいたときには決して得られなかったでしょう。異文化での仕事は、思考の幅を広げ、柔軟性を養う絶好の機会と言えます。

言語スキルの向上とキャリアの可能性

さらに、海外での生活は言語スキルの向上に直結します。僕のように英語に自信がなかった人でも、数年の海外生活で英語が堪能になることは珍しくありません。英語力が向上すれば、世界中どこでも通用するスキルを手に入れることができ、キャリアの可能性が大きく広がります。たとえ将来、職を変えることになったとしても、英語力はあなたの大きな武器となるでしょう。海外転職は、自分自身をアップデートし、真になりたい自分へと変化するための一歩と言えるのです。


海外転職は、新たな経験、異文化での成長、そして言語スキルの向上という、3つの大きなメリットがあります。これらを通じて、自分自身の可能性を広げ、本当になりたい自分を目指すことができるのです。僕自身の経験からも、海外転職を考えることは、多くのメリットがあると確信しています。

 

海外転職のデメリット

費用の問題

海外転職を考える際、最初に直面するのが費用の問題です。実は、ビザの申請や引っ越し費用、さらには新たな生活のスタートに必要な初期費用として、想像以上に大きな金額が必要になります。僕の場合、イギリスへの家族移住にはざっくりとした計算で200万円程度かかりました。これには、ビザ申請費用引越し費用、最初の数ヶ月の家賃中古車、そして生活必需品の購入などが含まれています。ヨーロッパでは移住者の受け入れに消極的な国も増えており、ビザの費用が値上げされる傾向にあるため、計画を立てる際は余裕を持った予算計画が必要です。

帰国の費用と頻度

海外に住む日本人の多くは、年に一度は日本に帰国することが多いですが、これも大きなコストの一つです。僕自身も毎年日本への一時帰国を行っていますが、飛行機代や滞在費など、かなりの出費になります。特に家族がいる場合、この費用は馬鹿にならず、年間の予算計画に大きく影響します。

公共サービスの質

さらに、海外生活では、日本と比較して公共サービスの質についてある程度の妥協が必要になります。例えば、病院での待ち時間、公共交通機関の遅延、食事の質の低下など、日本のサービス水準に慣れていると、この変化はストレスに感じることもあります。僕自身も最初は公共交通の遅延にイライラしたり、地元の食材で日本食を再現しようと奮闘したりと、様々な挑戦がありました。


海外転職のデメリットは、確かに無視できないものがあります。特に費用の問題は、事前にしっかりと計画を立て、準備をしておく必要があります。しかし、これらのデメリットを上手に乗り越え、新たな環境での成長を享受することができれば、海外生活は非常に充実したものになります。最終的には、これらのデメリットを受け入れ、それでもなお海外で働きたいという強い意志があるかどうかが、海外転職を成功させる鍵となるでしょう。

 

結論:海外転職をすべきかどうかは、あなた次第

自己問いかけが重要

海外転職をするかどうかの決断は、最終的にはあなた自身が下すべきものです。重要なのは、「本当になりたい自分」を見つめ、自問自答する勇気を持つこと。多くの人が漠然とした憧れを抱き海外へ飛び出しますが、実際には想像以上の困難に直面することも少なくありません。当に海外で働きたいのか、それとも単なるあこがれにすぎないのか、自分自身に正直に問いかけてみましょう。

成長の方向性を見定める

海外で何を経験し、どのように成長したいのかを明確にすることが大切です。自分がどの文化に触れ、どう成長して、将来にわたって何を成し遂げたいのか。これらの質問に対する答えが見えてきたら、海外転職への道がより鮮明になります。目的が明確でない場合は、海外生活の多くの困難に直面した時に、心が折れやすくなる恐れがあります。

ライフプランを総合的に考える

家族との関係や老後の生活計画など、個人のライフプランも大きな要素として考慮すべきです。例えば、親友の結婚式や大切な家族行事に参加できなくなることへの後悔はないでしょうか。また、将来的に両親の世話が必要になった時、海外にいるという事実がどのように影響するかを想像してみてください。


海外転職には、魅力的なメリットと同時に、考慮すべきデメリットが存在します。最終的には、これらを踏まえた上で、自分自身の価値観や目指すべき未来像に基づいて判断することが求められます。もし海外転職を決意したなら、その道のりには多くの挑戦が待っていますが、悔いのない選択をするために僕も全力でサポートします。あなたの夢を実現するための一歩を、自信を持って踏み出してください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

海外転職:英語力とスキル、どっちが重要?

はじめに

こんにちは、僕はイギリスでエンジニア兼キャリアコンサルタントとして活動している33歳です。今回は、海外で働くことを夢見る多くの日本人にとっての大きな疑問、「海外転職において英語力と専門スキル、どちらが重要か?」について、僕の経験と最新の情報を基に話していきたいと思います。

海外転職を考えたとき、多くの人が最初にぶつかる壁が「言語の壁」です。特に英語圏の国々では、日常会話レベル以上の英語力が求められることが多いですよね。しかし、それだけでなく、専門スキルの重要性も非常に高いというのが現実です。では、これら二つの要素について、どのようにバランスを取りながら準備を進めればいいのでしょうか?

このブログ記事では、以下のセクションに分けて詳しく掘り下げていきます。

  • 英語力の必要性: 海外で働くためには、最低限の英語力が必須です。しかし、「最低限」とは具体的にどのレベルを指すのか、また、その英語力をどのように身につければいいのかについて考察します。

  • 専門スキルの重要性: 一方で、高度な専門スキルがあれば、英語力が完璧でなくてもチャンスをつかめることもあります。具体的な専門スキルの例と、それを磨くための方法についても触れます。

  • 英語力とスキルのバランス: 最後に、英語力と専門スキル、どちらにも目を向けつつ、効果的な海外転職準備のための戦略を提案します。

 

英語力の必要性

海外でキャリアを築きたいと考えている皆さん、特に英語圏での転職を目指している人にとって、英語力の必要性については言うまでもないでしょう。しかし、英語力と一言で言っても、その深さや範囲は多岐にわたります。今回は、特にリスニング能力の重要性に焦点を当てて、話を進めていきたいと思います。

英語の資格と実際のコミュニケーションスキル

まず、僕の経験から言わせてもらうと、英語の資格、例えば英検TOEFL、IELTSなどで良いスコアを取ることは、海外で働く第一歩としては有効です。これらの資格は、基本的な英語力があることを示すものであり、海外転職の際のレジュメにも良い影響を与えます。しかし、実際に英語圏の国に来てみると、テストで習得した英語と実際のコミュニケーションで必要とされる英語力には大きな隔たりがあることに気づかされます。

リスニング能力の圧倒的な重要性

特に、リスニング能力の重要性は計り知れません。なぜなら、リスニングは他のスキルよりも受動的であり、相手のペースに合わせて理解を進めなければならないからです。日常会話だけでなく、ビジネスの場面でも、正確に相手の言っていることを理解することは極めて重要です。相手の言葉を正確に理解できなければ、的確なレスポンスも、効果的なコミュニケーションも不可能になってしまいます。

リスニング力向上への道

では、どうすればリスニング力をネイティブレベルまで向上させることができるのでしょうか?まずは、英語を聞く量を増やすことが重要です。映画やドラマ、ニュース、ポッドキャストなど、様々な媒体を通じて、日々英語に触れる習慣をつけましょう。また、実際に英語を使う環境に身を置くことも大切です。可能であれば、英会話クラスに参加したり、英語圏の国へ短期間でも滞在することが、リスニング力向上に繋がります。

最後に、はっきり言ってしまいますが、リスニング力がないと、海外での仕事は非常に困難です。海外転職を本気で目指すのであれば、リスニング力の向上に全力を尽くしましょう。それが、夢を実現するための第一歩となるはずです。

 

専門スキルの重要性

英語力とは異なる専門スキルの価値

海外で働くうえで、コミュニケーション能力、特に英語力は確かに必要です。でも、僕がここで伝えたいのは、英語力があってもそれはあくまでコミュニケーションの手段に過ぎないということです。言い換えれば、いくら流暢に英語を話せても、それだけでは「コミュニケーションが取れる人」になるだけ。重要なのは、その先、つまり何を伝えるか、どんな価値を提供できるかです。そして、これらの価値は、あなたの専門スキルから生まれます。

僕のビジネススキル磨きの旅

ビジネススキルの重要性を語る上で、僕自身の経験を振り返ると、日本でのキャリアが大きな役割を果たしています。最初に大手企業で働き、その後スタートアップで経験を積みました。これらの経験から得たのは、単に業務をこなすスキルだけではなく、厳しい状況下でどのようにして問題を解決し、成果を出すかという「修羅場をくぐり抜ける力」です。こうした経験は、海外で働く上で非常に価値があると感じています。

日本で培ったスキルの海外での活かし方

もしもあなたが日本のビジネスの最前線でサバイブできたのなら、それはもう十分なビジネススキルを持っている証拠です。海外での仕事においても、このスキルは大きな武器になります。例えば、プロジェクトマネジメント、チームビルディング、問題解決能力など、ビジネスにおける基本的なスキルセットは、どの国でも求められる資質です。そして、これらのスキルは言語を超えて評価されるため、英語力に自信がなくても、あなたの専門性が高い評価を受けることは十分にあり得ます。

さらに、特定の技術や専門知識を持っている場合、そのニーズは世界的にも高まっています。IT、エンジニアリング、医療、教育など、専門分野によっては、言語よりも専門スキルが重視されるケースも少なくありません。そのため、海外でのキャリアを目指すなら、まずは日本でしっかりと自分のスキルセットを磨くことが重要です。

結論として、海外転職において英語力も大事ですが、それ以上に自身の専門スキルやビジネススキルの充実が必要不可欠です。これらのスキルは、言葉の壁を越えて、あなたの価値をアピールする最強の武器になります。だからこそ、日本での経験を活かし、自信を持って海外でのチャンスに挑んでください。次のステップへと進む準備が、あなたには既に整っています。

英語力とスキルのバランス

海外転職の成功には、「英語力は必要条件、ビジネススキルは十分条件」という公式が成り立ちます。このバランスを理解し、日本にいながら両方を高める方法は存在するのでしょうか?答えは、もちろん「あります」です。しかし、そのためには日本でのキャリアを真剣に見つめ直し、必要なら転職も辞さない勇気が求められます。

日本でのキャリア形成の重要性

まず、日本の企業で一生懸命働くことが基本です。現在の仕事で成長を感じられない場合、転職を含めてキャリアプランを見直すことも大切。僕自身の経験では、最初は大手上場企業で働きましたが、大企業特有の制約や経験できないことの多さを感じ、その後スタートアップへと転職しました。この転職が、自分でビジネスを動かす力を身につける大きなステップとなりました。

英語力の独学

英語力に関しては、もし仕事で英語を使う機会が少ないなら、自分で学習の時間を確保することから始めます。1日30分でもいいので、コツコツと学びを続けることが大切です。時間が許せば、1日3時間の学習を目指すと、1年未満でかなりの英語力を身につけることが可能です。

実際、僕は1日3時間の英語学習で、英検準一級、TOEFL92点、IELTS6.5というスコアを達成しました。特別な学習法を用いたわけではありません。重要なのは、効率の良い勉強法を見つけ、それに取り組むこと。そして、何より「がんばる」ことです。

英語とスキルの同時向上

英語力と専門スキル、これらは海外で成功するために欠かせない要素です。しかし、どちらか一方に偏ることなく、バランス良くスキルアップすることが重要。日本での経験を活かしつつ、自分自身で新たな学びの機会を見つけ、海外転職の夢を現実のものにしましょう。そして、そのプロセスを通じて、自分自身が真に求めるキャリアを実現してください。

まとめ

海外での転職は多くの人にとって大きな挑戦です。この記事を通じて、英語力と専門スキルの重要性、そしてそれらをバランス良く伸ばしていく方法についてお話ししました。海外転職の道は一筋縄ではいきませんが、その過程で得られる経験はあなたの人生を豊かにする貴重な宝物となります。

僕自身の経験から言えるのは、英語力は確かに必要ですが、それ以上に自分の専門スキルを磨くことが非常に重要だということ。そして、そのスキルを磨くためには、日本でのキャリア形成に真剣に取り組むことが何よりも大切です。変化を恐れず、時には大胆な転職を決断する勇気も必要になるかもしれません。しかし、そうした一歩が、海外での成功への道を切り拓きます。

英語学習にしても同様、特別な方法があるわけではありません。大事なのは、毎日コツコツと努力を続けること。僕も実際にその方法で、英語力を着実に伸ばすことができました。あなたも、今日からでも遅くはありません。小さな一歩を踏み出してみてください。

海外での転職を目指す皆さんが、この記事を読んで少しでも勇気づけられたなら幸いです。あなたの夢や目標に向かって、一歩ずつ確実に前進していきましょう。困難や挑戦はあるかもしれませんが、その先にはきっと大きな成長と成功が待っています。自分自身を信じ、夢に向かって進んでください。僕たちのキャリアは、自分自身で切り拓くものです。ポジティブなマインドで、今日から新たな一歩を踏み出しましょう。