在英エンジニアのイギリス転職/キャリアコーチブログ

日本で6年働いた後に、イギリスの現地企業へ転職して働いています。海外を目指す日本人へ向けたキャリアコンサルティングをしています。

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海外転職が決まったその日にやるべきこと3つ

はじめに

こんにちは、イギリスでエンジニアとして働くとともに、キャリアコンサルタントとしても活動している33歳ブロガーのDewです。海外で働く夢を実現させた経験を持ち、今はその知識と経験を活かして、同じ夢を追う皆さんをサポートしています。海外転職は単なる仕事の変更以上の意味を持ちます。新しい国、新しい文化、そして新しい生活スタイルへの大きな一歩です。しかし、その夢を現実に変えるためには、具体的な準備と計画が不可欠です。この記事では、海外転職が決まったその日から始めるべき準備のステップを紹介します。夢を現実にするための第一歩を踏み出しましょう。

 

ビザの要件の確認

海外での新しいキャリアへの第一歩を踏み出す前に、最も基本的かつ重要なステップの一つがビザの要件の確認です。この過程は、時には複雑で、気が遠くなるほど煩雑に感じられるかもしれませんが、この段階をしっかりとクリアすることが、スムーズな海外生活の入口となります。

ビザ申請プロセスの理解

例えば、僕がイギリスに渡る際、ビザ申請プロセスの複雑さに最初は圧倒されました。イギリスでは、職種や滞在期間に応じて様々なビザが存在し、それぞれに独自の要件があります。そのため、最初に行うべきことは、自分が申請するビザの種類を正確に把握し、そのビザの要件を詳細に調べることです。特に、職種に応じたビザがあるため、自分の職種に最適なビザを選択することが重要です。また、ビザ申請には通常、健康診断や犯罪歴のチェックなど、様々な書類が必要となります。これらのプロセスを事前に理解し、準備することで、ビザ申請がスムーズに進行するようにしましょう。

企業のサポート体制の確認

さらに、自分が転職する会社がビザ申請プロセスでどのようなサポートを提供してくれるのかを確認することも非常に重要です。僕の場合、転職先の企業が法律事務所と提携しており、ビザ申請の手続きを代行してくれました。これにより、多くの手続きが簡略化され、ビザ取得までのストレスが大幅に軽減されました。企業によっては、ビザ申請に関するコンサルティングサービスを提供する場合もありますので、入社前にこの点をしっかりと確認しておくことが重要です。また、企業が提供するサポート内容を理解することで、申請プロセス中に何か問題が発生した場合に、どのように対処すればよいかの指針を得ることができます。

就業開始予定日とビザのタイミングの整合

最後に、就業開始予定日とビザの申請期間が整合しているかを確認することは、計画的な移行を実現する上で欠かせません。ビザの申請には想定外の遅延が生じることがあります。そのため、可能な限り早期に申請プロセスを開始することが望ましいです。僕の経験から言えば、ビザ申請を完了させるためには、少なくとも就業開始予定日の3〜4ヶ月前には手続きを開始する必要があります。この期間は、国によって異なる場合がありますが、イギリスでは僕自身の経験でも、ビザの申請から承認までに予想以上に時間がかかったことがあります。事前にしっかりとリサーチして、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが重要です。

 

現在の会社の退職既定の確認

告知期間の確認と準備

転職を決意したら、まず確認すべきは現職での退職告知期間です。告知期間は、一般的には2週間から1ヶ月が多いですが、契約や会社のポリシーによって異なります。僕の場合は、前職を辞めるとき、契約で定められた1ヶ月の告知期間を守る必要がありました。告知期間を守らないと、契約違反になり得るだけでなく、将来のキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。

告知期間の確認は、HR部門や直接の上司に確認することから始めます。そして、退職の意向を伝える際は、書面での通知が望ましいです。これは、誤解を避け、両者の合意の証となるからです。可能であれば、退職の理由を正直かつ尊重を持って伝え、感謝の意を表することが重要です。これは、未来のネットワークを保持する上での礼儀となります。

スムーズな引き継ぎのために

退職を決めた後は、後任者やチームメンバーへのスムーズな業務引き継ぎが重要です。僕の経験では、引き継ぎ文書を作成し、重要なプロジェクトやタスクについて詳細に説明することで、チームの移行を助けることができました。引き継ぎは、ただ仕事を渡すだけでなく、後任者が円滑に業務を開始できるように、必要な知識や情報を共有することを意味します。

さらに、可能な限り直接的なコミュニケーションを取り、質問に答える時間を設けることが、後任者やチームにとって非常に有益です。また、退職前の最後の数週間は、特に忙しくなることが予想されるので、計画的に行動することが重要です。

人間関係の維持

「飛ぶ鳥跡を濁さず」の精神は、転職時に特に重要です。僕が日本で働いていたとき、退職する際には、お世話になった上司や同僚に直接感謝の意を表しました。これは、将来のキャリアにおいても良好な関係を維持するための重要なステップです。同じ業界内であればなおさら、これらの関係は将来的にあなたの大きな支えとなるでしょう。

退職の告知をする際は、個人的に時間をとって、直接対話をすることが望ましいです。また、可能であれば退職後も連絡を取り合い、関係を維持することが重要です。このようにして、転職時にも関係を大切にすることで、プロフェッショナルな人間関係を築くことができます。転職は単に新しい仕事を始めることだけでなく、過去の職場との関係も適切に管理するプロセスです。特に、同じ業界内での転職の場合、将来的に再び交流が生じる可能性は高く、過去の同僚や上司が重要なビジネスパートナーになることもあります。したがって、プロフェッショナルな関係を保ちながら退職することは、長期的なキャリアにおいて極めて重要なのです。

準備資金の確認

海外転職にかかる実際のコスト

海外転職を決めたときの興奮は計り知れないものがありますが、この新しい冒険が意外にも高額な出費を伴うことを早期に認識することが大切です。例えば、ぼくの場合、イギリスへの転職に際して、予想外のコストが多く発生しました。具体的には、ビザ申請費用、引っ越し費用、航空券、そして現地での家賃やデポジットなど、合計で200万円程度が必要でした。最初は100万円程度で足りると楽観視していたのですが、実際にはその倍の金額が必要でした。

この経験から、海外転職を考えている方には、まず始めに、必要となるすべての費用をリストアップし、それぞれに対して現実的な見積もりを行うことを強くお勧めします。特に、初期費用は予想を超えることが多いため、余裕をもった計画を立てることが大切です。

節約と貯金の重要性

準備資金がいくら必要になるかを把握したら、次に日本にいる間の節約と貯金に注力することが重要です。海外転職の決定後、残された時間は想像以上に早く過ぎ去ります。ぼくは、不要な出費を避け、貯金を最大限に増やすために、メルカリで不用品を売り、不要な定期購読サービスを解約しました。また、外食を減らし、自炊を心がけるなど、日常生活での小さな節約も積み重ねました。

これらの取り組みによって、予想以上の資金を貯めることができ、海外での生活開始時の負担を大きく軽減することができました。節約と貯金は地味な作業かもしれませんが、海外転職の成功には欠かせない準備です。

緊急時の資金も忘れずに

最後に、海外転職では予期せぬ出費が発生することもあります。そのため、準備資金に加えて、緊急時の資金も用意しておくことが重要です。ぼくの場合、元々の計画にはなかった医療費や、住居探しで想定以上のデポジットが必要になった時のために、さらに30万円程度のリザーブを確保しておきました。

このようにしておくことで、現地での生活開始直後に発生した予期せぬ出費にも柔軟に対応することができ、安心して新しい生活をスタートさせることができました。海外転職を成功させるためには、十分な準備資金と緊急時の資金を確保しておくことが非常に重要です。海外での生活は、特に初めの数ヶ月間は予想外の事態が多く発生します。緊急時の資金を用意しておくことで、医療費や突然の引っ越し、仕事の変更など、様々な状況に柔軟に対応できる余裕を持つことができます。

また、現地での銀行口座開設がすぐには完了しない場合や、クレジットカードが使えない事態を考慮して、現金や国際的に使用可能なデビットカードを準備しておくのも良いでしょう。このように準備をしておけば、金融面での不安を大きく減らすことが可能です。

海外転職においては、仕事の準備だけでなく、生活全般にわたる準備が必要となります。十分な準備資金と緊急時の資金を確保することは、新しい国での生活を安心してスタートさせるための基盤となります。このプロセスを通じて、海外での生活に対する自信と安心感を得ることができるでしょう。結局のところ、海外転職はただの転職以上のもの、新たな文化と生活に飛び込む大冒険なのですから、その準備には十分な時間と労力を投資する価値があります。

まとめ

海外転職を成功させるためには、準備が鍵を握ります。ビザの要件の確認から始まり、現在の会社の退職既定の確認、そして準備資金の確認まで、手続きは多岐にわたります。特に、想定外の出費に備えるためには、十分な準備資金と緊急時の資金の確保が不可欠です。海外での新生活は挑戦であり、冒険です。しかし、適切な準備と計画をもって臨めば、この挑戦を乗り越え、新たな地で輝く未来を築くことができるでしょう。海外転職を考えている皆さん、この記事が皆さんの一歩を踏み出す助けとなれば幸いです。